LANで固定IPアドレスを使うメリットはこんなに多い

LANで固定IPアドレスを使うメリットはこんなに多い

インターネットやLANにつながっているパソコンには、「IPアドレス」というネットワーク上の住所があります。通常はルーターと呼ばれるネットワーク機器が自動的にパソコンにIPアドレスを割り振りますが、LANを活用するには自分でIPアドレスを設定することができます。

LAN上のパソコンの住所「プライベートIPアドレス」は2種類の設定方法がある

この住所は、LANにつながったパソコンを起動する度に値が変わる「動的IPアドレス」といつも同じ値になる「固定IPアドレス」があります。
社会の番地に例えると、「動的IPアドレス」は宿泊するホテルの部屋番号のように同じ場合もあれば変わることもある状態で、「固定IPアドレス」は自分のマンションの部屋番号のように不変なものとなります。
どちらにも、特徴がありますが、簡単なのはルーターのDHCP機能(自動でパソコンに動的IPアドレスを割当ててくれる)を使った方法です。
WindowsXPのネットワークセットアップウィザードを使うとこの方法で設定されるので、そのまま使うこともできます。
ただ、ネットワークゲームをしたい場合や、安定したネットワークアクセスが必要なソフト使う場合、特定のパソコン入れたデータにLAN上の他のパソコンから頻繁にアクセスしたい場合は、そのパソコンだけでも4章で解説している「固定IPアドレス」を設定する方が良いでしょう。

ルーターに依存するLANで起こる不具合

イランではパソコンをパソコン名以外にIPアドレスで認識します
また、パソコン以外のネットワークプリンタやNASやスキャナといったネットワークにつながる周辺機器もIPアドレスで認識してパソコンにつながります。
このため、会社などで帰社するときにパソコンだけでなくプリンターの電源も落とすようなにしている場合は、翌営業日にパソコンやプリンターの電源を入れる順序によってパソコンからプリンターが見つからずに印刷できないことや、他のパソコンにアクセスできなくなる場合があります。
これは、固定IPアドレスを使わないLANでは、ルーターのDHCPという機能によってパソコンやプリンターにIPアドレスを自動的に割り当てています。
このルーターのDHCPによるIPアドレスの割り当て方は電源を入れた順番に割り当てていくので、同じパソコンやプリンターであっても、昨日と今日で別のIPアドレスが割り当てられる場合も多く、LANにつながっている機器の電源の入れ方によってはLANにつながっているのに表示されないことが起こります。
また、ルーターの動作が不安定だったり、ルーターを再起動した場合にもLAN全体が不安定になります。

固定IPアドレスでLANが安定する

パソコンやプリンターなど、ネットワーク機器すべてに固定IPアドレスを設定するとインターネット接続以外はルーターの動作状態と関係なくLANを動かすことができます。
固定IPアドレスを使わない場合はルーターがLANの要となって、すべての動作のカギを握ってましたが、固定IPアドレスにするとルーターはインターネットにつなげるだけの機器になります。
つまり、ルーターの電源が入っていなくてもLANを経由して、他のパソコンにアクセスしたり、LAN上のプリンタを使って印刷したりできるのです。
また、パソコンやプリンターの電源を入れる順番によって印刷できないなどの不具合が起こることもなくなるので、LAN全体がとても安定します。
しかし、家庭に持ち帰ることがあるノートパソコンなどでは固定IPアドレスにできない場合もあります。
そのような時は、固定IPアドレスを設定していないノートパソコンだけにルーターがIPアドレスを割り振る設定をすることで、LAN内で固定IPアドレスのパソコンとDHCPによる動的IPアドレスのノートパソコンを混在して使うことも可能です。 以下は「固定IPアドレス」を設定する場合によく使われる設定値の例です。
◆プライベートIPアドレス「192.168.0.1」~「192.168.0.254」
(「192.168.0.0」と「192.168.0.255」はあまり使いません)
◆サブネットマスク「255.255.255.0」
◆ゲートウェイのプライベートIPアドレス「192.168.0.1」
◆DNSサーバー(優先と代替)のIPアドレス ※利用しているプロバイダの指定値

なお、各機器やパソコンのIPアドレスの設定としては
「192.168.0.1から192.168.0.15」を各プリンターやNASなどの機器に割り当てる
「192.168.0.16から192.168.0.32」を各パソコンに割り当てる
「192.168.0.33から192.168.0.48」をルーターのDHCP機能を使って外部に持ち出すノートパソコンなどに割り当てる。
の例が考えられます。

また、このサイトでは中小規模の事務所などでのLANについて解説しています。
機器やパソコンが多い場合は上記の例よりも多い場合はIPアドレスの範囲を広げればよいのですが、パソコンが20台を超えるようであれば、このサイトで紹介しているワークグループを使ったLANだけでなく、本格的なドメインを使ったLANの導入を検討する方が良いでしょう。