パソコン中級者のスキルとは?

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メールを送信できない方がパソコン初心者ということに異論のある方は少ないと思いますが、年賀状を印刷できたのでパソコン初心者を卒業してパソコン中級者だと言われると疑問です。

ビジネスでのスキル分けは5段階

中級は共通知識の分岐点
パソコン中級者のはっきりした定義はないので線引きはできないのですが、 パソコン初心者に続くのはパソコン初級者であり、パソコン中級者の上にはパソコン上級者の他にプロもしくは玄人が存在する上のような5段階の分類がふさわしいと思います。
パソコン初心者に対してパソコン中級者という分類をするならば、紙の住所録をEXCELの表にしたり、Wordで簡単な挨拶状を印刷したりする方もまだ初心者です。
初級と中級の垣根は一般的なオフィス業務でのパソコン操作とプリンタなどの一般的な周辺機器の取り付けと設定がスムーズにできることが目安になりそうです。

初心者と初級者の違い

初心者
パソコン初心者はパソコンを購入して、説明書を見ながらマウスやキーボードを接続し、インターネット接続は詳しいし人に手伝ってもらうか、プロバイダーやメーカーのサポートの助けを借りて繋がった状態の人でしょう。

初級者
パソコン初級者はカタログを見比べたり詳しい人のアドバイスを受けてプリンターを購入して独力で印刷できるようにパソコンの設定をし、さらに年賀状ソフトを自力でインストールし、住所録を見ながら住所や宛名の入力をして年賀状を印刷できた人になります。
年賀状の印刷に成功して、初心者を脱出した気分なってる方ごめんなさい、あなたはようやく初級者です。

中級者は範囲が広くソフトウェアの資格だけでは間に合わない

中級者
パソコンの資格としてよく挙げられるものにMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)という資格があります。
筆者の知り合いの職場で、「MOSありますのでWordもExcelも得意です」という方が入社してきたので、新品のパソコンとスキャナーを提供して「スキャニングソフトをインストールして書類をPDFにする」ように頼んだところ、スキャナーの取扱説明書を退社時刻まで読んで帰社し、その日のうちに退職する旨の電話が入ったそうです。
実際のところ、MOSはマイクロソフトのofficeに特化した資格なので、LAN設定をするとか、周辺機器の接続やドライバのインストール等は門外と言うべきで、気の毒ではあるのですが、システム管理者のいる大企業以外の中小零細企業では「パソコンができる」の内容は多岐にわたり、ハードウェアの接続からLAN設定、パソコンのリカバリやOSの再インストール、果てはホームページの作成まで何でも屋の要素が求められます。
パソコン関係どをまとめた言葉として「IT」があります。
実はパソコン関係の資格として「ITパスポート」という資格があるのですが、この資格は10年ほど前に廃止された「初級者システムアドミニストレータ」の後継資格であって、初級者システムアドミニストレータがシステムの管理者をイメージさせる言葉でありながら試験内容から合格者がすぐにネットワークやサーバを含めたシステムの管理者となることは難しかったため、より優しい内容にして「ITパスポート」という名称に変わったものです。
この「ITパスポート」資格は、ハードウェアやソフトウェア操作実務とは異なる「情報処理」に主眼が置かれているため、公務員の採用条件や階級者の評価の参考にされることがありますが、実務スキルを重視する民間企業での試験をくぐり抜けるパスポートにはなり得ていないようです。

パソコン中級者の実際のスキルとは

中級者
ではパソコン中級者と呼ばれる人たちの実際のスキルは次のようになります。
◆まずは、Wordを使った事務的書類の作成とExcelを使った表計算とグラフの作成、複数の単語や条件を絞り込んだ検索ができる事は必須ですがそれ以外に以下のようなものがあります。

◆メールの送受信であれば、画像や文章のPDF化や複数ファイルをまとめての圧縮ファイル作成とそれらを添付ファイルとしたメールの送信と、受信したメールに添付ファイルがあればそれらの保存と解凍と印刷の作業ができること。

◆ソフトウェアであれば、一般的なソフトウェアの操作だけではなく、インストールと完全なアンインストールができることと、WindowsOSのリカバリや再インストールと簡単なレジストリの変更が出来ること。

◆ハードウェアであれば、現在使われていない機器のドライバーやソフトウェアのアンインストール、その後に新しいプリンタやスキャナや外付けハードディスクディスクの機器接続とドライバーのインストールができること。

◆ホームページ関連ならば、自社サイトに掲載されている商品の更新や画像差し替えと価格変更であり、ネット販売や質問ページがある場合は、注文データの発送部署への引き継ぎや、質問の対応です。
あと大手企業では専門の業者が行う有線LANの配線や無線LANのWiFi設定も中小零細企業では出来ると重宝されるでしょう。

でも、これを読んで途方に暮れる必要はありません。
パソコン中級者と呼ばれる人たちの多くはこれらの全てができるわけではなく、いくつかできるけれど、苦手なものがあったりします。

上級者とプロの違いとは

上級者
パソコン中級者の人が一般の企業でIT担当として活躍しているのに対し、上級者やプロと呼ばれる人たちの多くは、パソコンやソフトウェアIT業界で専門の実務を行って収入を得ている人々です。
例えば企業のネットワークであるLANの敷設や設定を行う技術者の資格としてネットワーク機器メーカーciscoの資格があり、「CCNA」という名前を聞いたことがある方もいるでしょう。

プロ
現在cisco資格には、入門的な(といっても難しい)CCENT、お馴染みのCCNA、上位資格のCCNP、エキスパートとしてのCCIEがありますが、これらの資格を持っている人は上級者というよりプロフェッショナルです。

また、趣味でwebサイトを作っている人でもPhotoshopを使って撮影した画像を切り抜き加工しているいるような人は、パソコン上級者レベルの人ですが、同じ画像加工でもスピードを求められるweb制作会社で画像加工している人や、出版社や入印刷会社でIndesignなどのDTPソフト使いこなしている人はプロに位置します。
もちろん、このほかに、ハードウェアの会社で半導体を開発したりCMSを作っているプログラマの人たちもプロフェッショナルの域になります。

最初に覚えるべきはタイピングよりも検索

初級者 から 中級者 になる。
ここまで読んでくださった方は「パソコン中級者になれない」と思うかもしれませんが、やりたいものからやればさほど難しいものではありません。

パソコン中級者や上級者のイメージは機関銃のようにキーボードを撃ちまくる姿かもしれませんが、指先を見ないでキーボードを打つタッチタイピングの練習は楽しいものではないので大抵の人が挫折してしまい、パソコンが苦手になってしまいます。
実のところ中級者でもタッチタイピングができないという人もそこそこいたりします。 苦手なものを無理してやる必要はありません。
パソコン初心者や初級者とパソコン中級者や上級者の違いは「パソコンが面白い、パソコンが楽しい」と感じるかどうかです。

写真が好きな人なら、自分で撮ったデジカメ画像をカメラメーカーサイトにアップロードする。慣れてきたら自分のブログを開設してPhotoshopで修正を加えた画像を掲載すれば、ソフトウェアのスキルとともにネットワークスキルも向上していきます。

得意なものがないという人はGoogleの詳細検索を使った「検索」から始めることをお勧めします。パソコン関連に限らず、上手に検索ができれば、生きていて感じる疑問の90%は解決できるからです。
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