ウェブサイトの制作は丸投げ外注から社内主導の部分外注に変化中

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ウェブサイトを作る際のサーバー設定やシステムが簡単になってきたので、企業が自社サイトを作るときは、維持管理コストや所有権を考えて制作丸投げではなく、自社でできない部分を外注するパターンが増えています。

企業サイトを外注する場合の費用の差

企業サイト作る場合、多くの人は外注が1番費用が高く、社内で作るのが1番安くできると考える人が多いようです。
しかし、制作内容と契約期間を最初からはっきりと決めることができれば、外注制作が1番安い場合もあります。
また、ページ数が同じ規模の企業サイトを業者に頼んだとしても値段が1ケタ以上違うこともあります。
定形パターンを利用する外注業者に頼めば10万円かからないこともありますし、タレントなど知名度のある人の写真を使いたいという希望があると100万円以上かかるようになります。
つまり企業サイトには相場がないのです。
外注制作で費用が高くなる理由は3つあります。
◆1番目は面談打ち合わせの有無です。
制作会社は発注する企業がどんな企業サイトを作ろうとしているか、作った後の企業サイトの管理はできるか、企業サイトを作るための原稿や写真を持っているか、などが分からないため、まずは営業担当者が来社して希望を聞くことから始まります。
打ち合わせが1回で終わればいいですが、企業によっては企業サイトが何かという初歩的なことから説明しなければならない場合もあります。
また、デザインや内容の打ち合わせを重ねていく上で、デザイナーやプログラマーの同席が必要な場合もあります。
当然営業室担当者の人件費もかかりますし、デザイナーやプログラマーが会社する場合は出向くための交通費に加えて人件費もかかります。
例えば、月に20日働いて月給40万円のプログラマが1時間程度の打ち合わせに来る場合でも、移動時間を考えると半日、場合によっては丸1日プログラマが拘束されることになります賞与などを考えないとしても、半日で1万円、1日であれば2万円分のコストがかかり、さらには交通費もかかります。
打ち合わせのために営業担当者が10回プログラマーが1回デザイナーが3回ぐらい来社すると、これらの人件費だけで10万円から2万円近くなってしまいます。
当然、企業サイト制作会社はこれらの経費を加えた制作費用を請求することになります。◆2番目は制作中の内容変更の有無です。
企業によっては完成までに何度も内容の変更や、場合によってはデザインの変更、さらには構成の変更によるシステムの変更まで要求される場合があります。
このため、企業サイト制作会社はある程度の修正や内容変更を含めた見積もりを出すことになります。
これらを含めると5~6ページの企業案内を中心とした企業サイトの作成でも、希望があいまいで変更が有りそうな場合は40万円以上の見積もり金額となるのです。
◆3番目は維持管理の有無です。
企業サイトが作成した後、インターネットに公開し続けるためにはプログラムのセキュリティ更新やスマホやパソコンのブラウザの仕様が大幅に変わった時などの対応修正が必要になることがあります。
また、企業サイトの場合は新製品を紹介するページを加えたり、製品の価格や仕様を変更したり、取りやめた業務についての紹介を削除する必要が出たりします。
これらの作業は企業によって異なりますが、1年に1~2回で済む企業もあり、毎月数回必要な企業もあります。
これらの作業を社内でできない場合はその都度費用を払って修正を依頼するか、1年とか2年とかの契約期間を決めて契約期間内には月1回までの修正は費用に含めるなどとします。
これらの作業を社内でやるか、都度依頼するか、契約に含めるかによっても費用は異なります。
◆外注で安く製作するには
これらのことを踏まえると、最初にwebサイトの仕様やデザインイメージの見本となるようなものと原稿と写真を用意して、制作会社のオーダーサイトから発注し、対面打ち合わせは行わずにメールのやり取りでを進行して、完成後は自社で修正や変更をするならば、外注は短い期間でコストも抑えた企業サイトの制作方法となります。

企業サイトの社内制作

筆者がウェブ関連の仕事をしていたときに、中小企業の社長さん達から企業サイトの作成について相談を受けると、1番多いのが「ホームページビルダーで簡単に作れないだろうか」という事でした。
1万円程度で売られているホームページビルダーを買えばいくつでも作れるなら、3万円から5万円位で外注できると考える社長さんが多いのも意外でした。
実際、ホームページビルダーで作られている中小企業の企業サイトはかなり見うけることができます。
特に個人商店などでは、知り合いの学生や家族が作るようなことも多いようです。
また中小企業でも家族が中心で、パソコンに詳しい家族がいる場合は、社内制作はコストもかからず、更新もできるので取り敢えず作ってみるとよいでしょう。
さらに、ウェブサイト作成に詳しい家族がいる場合はWordPresasに代表されるCMS(コンテンツマネージメントシステム)を導入することで、簡単にページを増やしたりコンテンツの修正を誰でも行えるようになります。
ただし、企業の社長がパソコンやウェブサイトに詳しい場合は問題ありませんが、社長にインターネットやウェブサイト作成の知識が乏しく、社員に制作を任せる場合は、2つの問題があります。
◆1番目の問題は、ウェブサイト作成に詳しい人が大勢いる会社ならば問題ありませんがIT企業でもない限り、中小企業ではウェブサイトを作れる人は1人か多くて2人だと思います。
もし、ウェブサイトを作れる人が退職したり、怪我などで長期欠勤した場合はサイトの修正や更新ができなくなり、場合によってはドメイン料やサーバー料金の支払い方法が分からずに更新できず、せっかく作ったサイト自体がなくなってしまうこともあります。
◆2番目の問題は、企業にウェブサイトを作れる人がいたとして、ウェブサイトが完成するまでの間、その人が専業でウェブサイトを作れるかということです。
これまで行っていた他の業務と掛け持ちする場合はかなりの負担になります。
ウェブサイトというのはサイト作成を専門に行っている業者があるように、簡単そうに見えてかなりの仕事量があります。
もし原稿作成から写真撮影まで担当者に任せようとしているならば、完成までに相当長い時間がかかるか、完成にこぎつけないことも考えられます。
社内制作で社員が疲労したり本来の業務に支障が出るようではマイナスです。
パソコンやインターネットに詳しい人がいて、ドメインを取得やサーバーの設定ができるようでも、業務紹介などの文章を書く作業や写真撮影は担当者のストレスになります。 また、ウェブ制作に詳しくない社長も、文章や写真についての薀蓄は持っている人が多いため、ウェブサイトが完成しても文言や写真に満足がいかないこともあります。

企業サイトの混合制作

パソコンやインターネットに詳しい人が社内いる場合は、ドメイン取得やサーバー設定を社内スタッフで行い、製作に負担となる企業サイトに掲載する文章の執筆はライターに以来し、写真撮影はカメラマンに依頼して企業サイトのコンテンツを揃える方法があります。
また、 WordPressなどのCMSをサーバーにインストールしてサイトを作成する場合、初期設定をキチンと済ませておけばセキュリティ更新や掲載されている文言の修正などを一般の人がブログを書く要領で行うことができます。
特に写真撮影はウェブサイトに価格をイメージして請け負っているカメラマンも多く、出張撮影だけでなく、小さな製品であれば宅配便でカメラマンに送り撮影後に戻してもらう方法もあり、納品時にはウェブサイトの解像度などに合わせた形式で納品してくれるため、検索してみると良いでしょう。
また文章は社内で下書きとなるものを作り、プロのライターにリライトを依頼して仕上げる方法もあります。
このサイトでは、この混合制作で自社の企業サイトを作る場合を前提に解説していきます。
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