企業のウェブサイト作りでやってはいけない3つの事

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個人のブログでは他所の画像や文章を無断でコピーしたり、引用の但し書きを付けて使っていることがありますが、企業サイトではやってはいけません。また、個人情報と不適切な表現にも注意が必要です。

著作権の侵害

自社サイトに載せる文章についてはインターネット上で他の人が書いている文章をそのまま転載することはもちろん違法ですが、引用や出典という明記をしても使ってはいけません。
引用できるのは、国や公官庁などの公的な機関が発表している白書などの資料となります。
また、個人のブログではよくインターネット上で他の人が公開している画像や文章などを自分のブログに引用する人がありますが、企業サイトでは、たとえブログを公開している人の許可を得たとしても、その人が考えた文章や撮影した画像でない場合があるので、自社で撮影した画像かライセンス料を払って使用する画像以外は使わないようにします。
ライターや中小零細業者に企業サイトの文言や原稿を委託した場合も、委託したライターや業者が不慣れな人であったり下請けに出したりした場合に、インターネット上の文章を勝手にコピーして自分の原稿として提出し、掲載されてしまうことがあります。
このような場合、自社が知らなかったとしてもライターや制作会社だけでなく掲載した会社も著作権の侵害で訴えられることになるので、ライターや制作会社に原稿を委託する場合は、信頼のおける所に依頼するか、自社でコピペチェックをするなどの十分な注意が必要です。
自社で撮影した写真でも街頭などで撮影した場合、一般の人の写っていて顔が判断できるものは肖像権の侵害にあたるので、ぼかすなどしない限りそのまま掲載することはできません。
業務や作業を撮影した写真でも自社の社員以外の人が映り込んでいる写真は使うべきではありません。

不適切な表現

例えば求人ページで、正当な理由なく年齢や性別を限定したり、国籍を限定したりするのも差別と受け取られることになります。
アメリカでは競合他社のサービスや商品について数値や特徴などを上げて自社の商品と比べていることがよくありますが、日本の商習慣ではまだ一般的ではありません。 このため比較する基準などが曖昧であったり偏った例を取り上げてた場合、相手に訴えられることがあるので、出来る限り避ける方が賢明です。
また、同業者や他社がインターネット上に公開している意見について反対意見や批判を述べるようなことも避けるべきです。
また、自社の業務やサービス製品を紹介する際に比較する基準が曖昧なまま世界一とか日本一とかの表現を使ってはいけません。
もし、そのような表現を使う場合は、いつどこで何を基準に比較して1番なのかを「何年何月時点日本国内における最も重い傘」のように記すことになります。
企業サイトの場合、スタッフや社長ブログといえども政治、宗教に関することは避けた方が賢明です。

情報の漏えい

現在、情報の漏洩として1番問題になるのは個人情報です。
ネット販売をしている場合では顧客情報などが漏洩すると補償だけでも大変な対応作業が必要になりますが、ネット販売をしていない企業サイトの場合でも、社員や取引先の情報を漏洩させないように注意するが必要です。
情報の範囲には取引金額などはもちろんのこと、社員や会社の電話番号や住所や 、メールアドレスなども含まれます。
業務内容の写真などを載せる場合も未発売の製品の一部や図面写っていたりすると、情報の漏洩になるので十分な注意が必要です。
情報として管理していない範囲の会社親睦会の写真などでも酩酊した社員が写っていたりすると社員だけでなく、会社の信用にもかかわる問題になります。
自社の写真でもプライベートな部分や退職した人の写真も載せるべきではありません。
企業サイトを作ると、あらゆる種類の営業電話がかってきます。
さらに企業サイトにメールアドレスを記している場合は、世界中からメールが届き、そのほとんどは迷惑メールです。
企業サイトは企業を宣伝してアピールするのが目的ですが、必要以上の情報公開は自社の手間を増やすことにもなりかねません。
このため多くの企業サイトではメールアドレスを記さずに、お問い合わせフォームを設けることで対応しています。

内容の混在

中小企業では企業サイトを作るときにいろいろな内容を盛り込んだために、企業サイト自体の目的が曖昧になっているサイトが多く見受けられます。
1番問題になるのは企業サイトで商品を販売している場合です。
業務用品を業界人に販売している場合は問題が少ないですが、日用品などを一般の人向けに販売しているページが企業サイトの中にあると内と外の区別がつかないサイトになってしまいます。
例えば、サイトの中に求人情報などに加えて「働いているスタッフの声」が載っているページと「商品を買ったお客様の口コミ」のページがあると奇異な感じがします。
もしそのページに「買った商品がなかなか届かない」という口コミと「忙しくて残業」という声が載っていたら、お客様も求人応募も来なくなることでしょう。
企業サイトと一般向けの販売サイトを別にすることは当然ですが、業販用のページも製品の数が多い場合は別途BtoBサイトを用意した方が双方のサイトがすっきりします。
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