人物を美しく撮る必須条件はストロボの明るい光

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最近のデジカメは撮像素子の感度が高いので、かなり暗い場所でもストロボを使わずに撮影できますが、ストロボを使えば速いシャッターでブレを抑えたり、絞り値を大きくして被写界深度を広くした魅力的な写真を撮れます。

ストロボの呼び名

写真撮影の人工光を発光する装置は、一般的にストロボと呼ばれることが多いのですが、フラッシュとかスピードライトなどメーカーや人によって呼び方が違います。
昔は「フラッシュバルブ」という「一回毎に交換する使い捨て燭光球」があったので、フラッシュというとその燭光球を指し、ストロボは何度でも使えるものを指し、フラッシュという言葉を使うときはエレクトロフラッシュと言って燭光球と区別していました。
この「フラッシュバルブ」は数年前まで年賀状に印刷に使われていたプリントゴッコの製版ランプと同じ仕組みのものでした。
現在「フラッシュバルブ」は使われないので、一般ユーザーのカメラなどではフラッシュもストロボも同じ意味で使われています。

ストロボは4種類ある

フラッシュの説明で「一般ユーザー」と言ったのには理由があります。
一般のカメラユーザーが目にするストロボは「カメラの上部に飛び出るタイプも含めてカメラに内蔵されたストロボ」と「カメラのストロボシューなどを使ってカメラの外部に付けて使う」別売ストロボの2種類です。
これらはストロボともフラッシュとも呼ばれています。
ところが、「プロやマニア」が使う照明には、乾電池ではなくAC100Vで駆動するストロボがあります。
この業務用のストロボは通常、ジェネレータ(略称ジェネ)と呼ばれる制御部分とヘッドと呼ばれる発光部分に分かれていて、撮影内容によって必要な出力のジェネとヘッドを組み合わせて使います。
しかし、出張しての撮影や小規模の撮影ではジェネとヘッドが一体型になった「モノブロック(ストロボ)」とよばれる製品も使われます。
また、ジェネとヘッドの組み合わせでは最小の組合わせでも40万円以上となるため、マニアやアマチュアには敷居が高いのですが、モノブロックならストロボスタンドとアンブレラ(カサ)を加えても10万円程度から購入できるので、現在人気となっています。
そして、モノブロックなどの業務用は「ストロボ」と呼びますが「フラッシュ」と呼ぶことはありません。

ストロボ(スピードライト/フラッシュ)は以下の4種類です。

1.カメラ内蔵型ストロボ

2.カメラ外付け型ストロボ

3.制御部・発光部一体形ストロボ(モノブロックタイプ)

4.制御部・発光部分離形ストロボ(ジェネレータータイプ)

なお、大型の撮影スタジオには天井からバトンやパンタグラフで取り付けられているものなどもありますが、これは特殊な例になるので別にしています。

プロは全部使うが、全部揃えているわけではない

ちなみに、プロのカメラマンも全員がジェネやヘッドを何台も持っているわけではありません。
通常の撮影スタジオには必ず貸出しストロボやヘッドなどの機材が用意されていて、スタジオマンもいるので自分の機材があっても持ち込まないことも多いのです。
また、ハウススタジオなどで、備え付けの機材では足りない場合でも、業務用ストロボなどの機材レンタル業者から調達するので、問題ありません。
ただ、レンタルの機材で色温度が不安とか、ここ一番キメたいと部分だけは自分の機材を使うというカメラマンもいます。
そこら辺は、プロならではの「お金と時間を含めた」こだわりのようです。

マニアやハイアマチュアはモノブロック

逆に、マニアやアマチュアの場合は、撮影スタジオで撮影する機会ことは少ないでしょうし、機材レンタル業者も一般の人には対応していなかったり、デポジットが必要だったりで馴染みにくいものです。
もし、借りることが出来ても、操作に慣れていないと設定や調整に時間がかかって撮影どころではなく、最悪ヘッドをブームに逆付けしたために緩んで倒れて弁償などということも考えられます。
そこで、モノブロックを購入することになるのです。
ちなみに、ジェネの出力は1.2kwから3.2kwですが、モノブックは100w(0.1kw)から1200w(1.2kw)で、家庭で使う分には200w~400wのものが手頃で人気があります。
なぜなら、3.2kwのジェネはスタジオでスポーツカーとモデル5人を撮るのには役立ちますが、6畳に持ち込んで赤ん坊を撮ろうとすると、ジェネのバリエーター(調光)を目一杯1/64絞っても明るすぎるのです。

モノブロックの一押しストロボ

一本持つならオススメのストロボは、プロに定評の有る国産メーカー「コメット」の400Wsタイプ。アンブレラなどと組合わせて室内での人物撮影から小物撮影まで万能、もう一本追加しての撮影や本格的な撮影でのサブとしても使えます。なお、購入に当たっては「TWINKLE 04F」と「TWINKLE 04」のように型番の後に「F」の付くものと付かないものがあり、「F」が付いているのは「ファン付き」Fが付いていないのはファン無しタイプを表します。デジカメでの使用には必ず「F」が付いている「ファン付き」タイプを購入する方が賢明です。「ファン付き」は少し価格が高くなりますが、ファン無しタイプでガンガン撮りまくるとチャージは追いついても発光部が熱を持ってオーバーヒートで停止するので、撮影のテンポが乱れます。ファン無しタイプは静寂の中でゆっくりと入魂の一撮を狙う方向きです。

Comet モノブロックストロボ TWINKLE 04FⅢ


■出力:400Ws
■FULLから1/64という低出力まで、6EVの幅広い調光が可能
■ライティング確認がしやすい200Wのハロゲンランプ
■音が出せない場所で警報音を止めて撮影できるサイレントモード
■豊富なCXシリーズのアクセサリー群に対応
メーカー参考価格:¥111,300
業務用ストロボ国産メーカー「コメット」
撮影用機材国産メーカー「写真電気工業」
次回はストロボの選び方と使い方です。カメラ外付け型ストロボのバウンス撮影、モノブロックなどの大光量ストロボとハコ(ライトバンク)とカサ(アンブレラ)の組合わせ、アンブレラにトレーシングペーパーを組み合わせてディフューズする「カサトレ」などの話です。
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