今年始まるパソコン界の大変革
人工知能についてはマイクロソフト社のEdgeブラウザでBingのチャット検索機能として組み込まれ、ログインが必要であったり、EdgeとBingがデフォルトで設定されていないと利用できないなどの仕様ですが、応答は検索結果の羅列ではなく文章として回答してくれる形式となっており、さらには人工知能の画像生成ツールも提供されています。また、Officeはおよそ2年ごとに新しいバージョンが発表され、今年はその節目にあたりますが、新しいバージョンが発表されるならば、エクセルのセルに質問を入力すると隣のセルに返答が出力されるような人工知能との連携はあるのかが気になるところです。人工知能は変化の著しい状況にあるので、随時更新されるOffice365と連携になるのかもしれません。
さらに、Windowsはこれまで、3年もしくは6年のスパンでリリースされてきましたが節目になる2024年にリリースされるのか、登場するのであれば大幅な変更があるのかも興味深いところとなっています。
※2023年5月現在、マイクロソフト社はWindows 12を開発中であるかどうかについて、公式のコメントはありません。
※Microsoft Edgeの最新バージョンは「Microsoft Edge Insider Channels(https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/download)」からダウンロードできます。
用途別必要なスペックと重視する2要素
人工知能よってこれまでのパソコン作業が軽減されるとことが考えられる反面、人工知能が提供した情報をもとに、更なるパソコンで新しい作業が登場する可能性の方が高いと言えます。その場合、CPUパワーを必要とする作業はクラウド側の人工知能が行い、ローカルのパソコンでは、二次的な処理行うことになり、応答性が重視されるでしょう。
そのためには、読み書きの速いストレージを搭載し、スワップを生じさせない搭載メモリー量を備えたパソコンが重視されるようになります。
起動ドライブには昔は四角い箱の中で磁性体を塗った円板が回転するハードディスクが使われていましたが、現在は集積回路でてきた回転部分がないSSD(ソリッドステートドライブ)が使われていま、このSSDには2.5インチハードディスクと同じような大きさの2.5インチSSDとM.2(エムドットツー)と呼ばれるメモリーのような形の2種類ありさらに、SATAと呼ばれる接続方法とPCI-e呼ばれる接続方法によって、さらにはデータ転送に使われる通信規格(プロトコル)によってに3種類に分かれます。
具体的には、OS(Windows)をインストールしてある起動ストレージについては「NVMeプロトコル採用のPCI-e接続 M.2 SSD」となります。M.2 SSDとだけ書いてある場合はAHCIプロトコルのSATA接続規格の場合もあり、データの転送速度が異なります。
ちなみに、ハードディスクの転送速度を100とするとSATA接続のSSDは300~600、PCI-e接続のM.2SSDは1200-4000となっています。
用途別スペックの目安
入手方法\形状 | ホームユース | 一般事務 | 一般事務 | クリエイティブ |
起動OSストレージ | SATA3.0接続 SSD~ |
SATA6.0接続 SSD~ |
PCI-e接続 M.2 SSD |
PCI-e接続 M.2 SSD |
データ保存・作業用 追加ストレージ |
- | - | △ 用途に応じて |
必須 |
専用グラフィックチップ (専用グラフィックボード) |
ー | ー | △ 用途に応じて |
必須 |
メモリ | 8MB~ | 8MB~ | 16MB~ | 32MB~ |
CPU | Celeron 2020年以降~ |
core i3 第10世代~ |
core i5 第10世代~ |
Core i7 第11世代~ |
ノートパソコンの限界とデスクトップパソコンの弱点
これからパソコンを購入する方のベストな選択としては、外へ持ち出さないのであればデスクトップパソコン一択、す外へ持ち出すのが不可欠であればノートパソコンの選択になりますが、ノートパソコンを選択する場合も将来のことを視野に入れて高性能ノートパソコンを購入して家で使うときは「DOC(ドック)」を利用して外付け大型ディスプレイや周辺機器を使いこなすのがベストです。また、持ち出し先での用途が簡単な入力程度であればデスクトップパソコンと中古の軽量ノートパソコンの組み合わせもあります。
ノートとデスクトップの機能比較
内容\形状 | ノートパソコン | デスクトップパソコン |
外への持ち出し | ○ | × |
バッテリー切れ | △ 機種と用途による |
○ |
インターネット接続 | △ 移動先の電波状況による |
○ |
大画面 | △ 外部ディスプレイ増設で対応可 |
○ |
ストレージ増設 | △ 外部ストレージ接続で対応 |
○ |
グラフィックボード追加 | × | △ 本体の形状と増設スロットによる |
性能対価格 | △ 同スペックのデスクトップより高額 |
○ |
パソコンのタイプと入手方法
パソコンにはメーカー製の他にショップ製BTOパソコンと中古パソコン、さらには自作パソコンがあります。自作パソコンを除くと一般的なのは、メーカー製パソコンと中古パソコン、パソコンパーツを販売している大手ショップが販売するBTOパソコンの3種類になります。
それぞれ特徴がありますが、メーカー製パソコンに対して中古パソコンは仕様や設定を自分で調べれられるスキルが必要になります。
また、ショップメイドのBTOパソコンはケースや基板まで選択できたり機器の冷却方法も一般的な空冷だけでなく水冷が用意されていることもあります。オーダーするには自作パソコンを作る程度の用語やパーツ知識が必要になります。
これらの中庸を行く形で大手パソコンメーカーは家電量販店の店頭販売パソコンとは別にメーカー直販サイトでセミBTOともいうべきメモリやストレージなどをカスタイマイズできるパソコンを販売しており、コストパフォーマンスも店頭販売品に引けを取らないものとなっています。
経路別の入手できるパソコンのタイプ
入手方法\形状 | ノートパソコン | デスクトップパソコン |
メーカー製パソコン | ○ | ○ |
中古パソコン | ○ | ○ |
BTOショップ製パソコン | △ | ○ |
自作パソコン | ー | ○ |