2022年春版メーカー製パソコンの用途別選び方

2022年春版メーカー製パソコンの用途別選び方

2022年の春現在発売されているメーカー製パソコンには例年と違って大きな選択肢が4つあります。Windows10と11の選択、Office2019と2021の選択、SSDがSATA 6Gb/sとM.2などのPCI-Expressの選択、CPUがインテル製の場合の第12世代と第10・11世代の選択です。

Windows 11はダウングレードやアップグレード権付きも有るので互換性と相談で

現在、マイクロソフト社のWindows 11が登場したことで、OSがWindows 11のパソコンとWindows 10のパソコンが販売されています。
Windows 10とWindows 11の違いは画面の見た目が大きく異なることで、職場で一部のパソコンを入れ替える場合はオペレーターの効率やサポートの手間を考えて、既存パソコンに合わせてWindows 10を導入する場合も多くなっています。
これを踏まえてメーカー各社ではWindows 11をWindows 10にダウングレードして出荷したり、Windows 10パソコンにWindows 11へのアップグレード権を付けて販売しています。
また、 Windowsには家庭用のWindowsフォームとビジネス用途は目的のWindowsプロフェッショナルがあります。
2種類のWindowsの違いは、Professional版がHome版には無い「グループポリシーエディター」によって更新のタイミングや各種のセキュリティー設定できることですが、家庭では最適なセキュリティ設定をできない場合や「グループポリシーエディター」の扱いがわからない人も多いのでHome版の方が良い場合もあります。
購入したパソコンのWindows 10 から11へ変更は無料でできる場合が多いのですが、HomeからProfessionalへの変更は有料になり、Windows Updateで全てのアップデートが適用されていないとできない場合もあるので、Professionalの機能が必要な場合はProfessional版が導入されたパソコン購入すると良いでしょう。
マイクロソフト社のHomeとPro違いページ(https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/compare-windows-11-home-vs-pro-versions)では「ビジネスの管理と展開」機能がPro版には全部有Homeには無いことが分かります。
ちなみに、メーカー製パソコンのHome版とpro版の価格差は、Microsoft ストアでHomeからProへのアップグレードする価格の半額程度なのでとてもお得です。

OfficeはOffice2019に合わせる必要がなければOffice2021

さらに、数年ごとに新しいバージョンが発売されるマイクロソフト社のOfficeについても昨年オフィス2021が発表されたので、今年販売中のパソコンにOfficeが導入されている場合Office2019とOffice2021のモデルがあることです。
最初からOfficeが導入されていないパソコンも追加でインストールできることが多いのですが、現在は納期が遅くなるようです。
Office 2021の新機能はマイクロソフト社のOffice 機能比較サイト(https://support.microsoft.com/ja-jp/office/office-2021-%E3%81%AE%E6%96%B0%E6%A9%9F%E8%83%BD-43848c29-665d-4b1b-bc12-acd2bfb3910a)にあるように、ビジュアル的な変化と多くの関数が追加されていることです。
現在、ビジネス用途向けのメーカー製パソコンを直販サイトで購入の場合、すべてのサイトで利用者の選択枝が表示されるようになっています。
これはOfficeには「PersonalとOffice Home & BusinessとProfessional」のバージョン以外に使用目的に応じて以下の違いのバージョンがあり、下の表のようになっているためです。
Office 2021からはインターネット接続が必須になっているため、中小企業で経理のパソコンを完全スタンドアロンで使いたい場合はOffice 2019の導入を検討することになります。
個人購入でもSOHOなどで複数のスタッフが使用するパソコンの場合は、使用時にMicrosoftアカウントを切り替える手間を減らすために購入時の利用者選択は「個人向け」ではなく、「中小企業向け」を選択するとよいでしょう。
Office2019・2021の個人向けと中小企業向けの違い
購入者によるOfficeの違い
マイクロソフト社の「Office 2021/Office 2019・個人向け/中小企業向け各製品の違い(https://www.microsoft.com/ja-jp/office/homeuse/2016-info-difference.aspx)
また、他の社員のドキュメントとの完全互換性を必要としない個人使用で、プライベート文章や家計簿程度の用途で購入価格を抑えたいならば、廉価なWPS Officeの選択も有りますが、無料で使えるLibre Office(https://ja.libreoffice.org/)の利用がオススメです。

インテルCPUは新第12世代vs10世代&11世代連合、世代よりも性能に注意

2022年、現在のメーカー製パソコンの特徴としては、インテルCPUを採用する製品の多くでは第10世代と第11世代のCPU製品が使われており、第12世代のCPUが搭載されている製品は多くありません。
これは第10世代と第11世代のCPUはパソコンの基盤にCPUを取り付ける端子が共通ですが、第12世代のCPUがこの端子が異なるためにこれまでのパソコン基板と異なる部品を作成する必要があります。また、今後登場するであろう第13世代のCPUが第12世代CPUと共通のソケットであれば基盤を大量に用意することでコストダウンができますが、異なるようであればメリットが少ないので、次世代CPUの使用発表まで様子を見ているのかもしれません。
また、第12世代のCPUが世界的な半導体供給の遅れにより市場に出回っている数が少ないということもあるので、しばらくは第10世代と第11世代のCPUを搭載した製品が中心となるかもしれません。
第12世代のCPUは高性能ですが消費電力も多いので、パソコンの電源やCPUの冷却や放熱を考えたをケースが必要になるためにコスト高になることも予想されます。
世界情勢は好景気とは言えない状況なので、高性能で高価なパソコンを登場させても販売数が伸びないようであればメーカーにとっては冒険になります。
しかし、第10世代と第11世代のCPUはコスパも良く安定しているので、特別に高性能を求める用途で無い限り、第10世代と第11世代のCPU搭載パソコンの方が価格的にも魅力があります。

SSDはM.2にこだわりたい

現在、ストレージデバイスと呼ばれるパソコンのデータ記憶領域はHDD(ハードディスクドライブ)からSSDに置き換えられつつあります。
このSSDは転送速度がHDDより主に5倍以上速いSATA接続のさらに(10倍以上)速いPCI-Expressタイプに分かれています。
2.5インチHDDと同じサイズの2.5インチSSDは主にSATA(Serial ATA 6Gb/s)規格ですが、まれにPCI-Express(Gen3 32Gbp/s)のものがあります。
PCI-Express規格のSSDは主にM.2と呼ばれる小さい基板に記憶素子が載っているメモリのような形状ですが、まれにSATA規格のものもあります。
購入時には「M.2」と書いてある場合でも詳細で「PCI-Express Gen3(32Gbp/s)やPCI-Express Gen4(64Gbp/s)」などの内容を確認しましょう。
なお、「M.2のSSD」は「Type2242」「Type2260」「Type2280」「Type22110」と書かれているいることもありますがこれは速度ではなく製品サイズの違いです。
また、「M.2のSSD」の後に「NVMe(Non-Volatile Memory Express)」と書かれている場合はSATA規格ではなくPCI-Expressの規格で「Gen3(32Gbp/s)かPCI-Express Gen4(64Gbp/s)」になるので、高速な動作が期待できます。

メーカーパソコンの長所はコスパと広範囲のサポート

家電量販店等でパソコンを購入する場合は、展示されている数機種から選ぶことになりますが、メーカーの直販サイトで購入する場合は、 CPUやメモリ、ストレージといったパソコンパーツの構成を変更することができるようになっています。
このため、予算に応じてメモリを増やすとか、ストレージの容量を増やすことができます。
また、会社で導入するときに同じシリーズのパソコンで揃える場合でも、一般事務用の機種のCPUはCeleronにし、スペックの必要な機種はcoreシリーズのCPUとメモリー容量を増やすといったオーダーも加入可能です。
さらにメーカーパソコンはサポートの厚さと範囲が広いのが特徴で、電話やチャットでの対応はもちろんのこと、設定が出来ない購入者向けに有償の出張サービスが用意されているメーカーも多くなっています。
さらに、サポート期間3年とか5年間と延長できるのもメーカー製パソコンの強みです。 しかし、BTOパソコンや自作パソコンであればCPUをCeleronにして、後々自分で他のCPUに載せ替えることもできますが、メーカー製パソコンは大勢の人に無理なく使ってもらうためにバランスを取った構成でいくつかのパターンから選ぶことになるので、特定のパーツだけを高性能にしたり、廉価パソコンに大型グラフィックボードを搭載するような組み合わせはできません。
メーカー製パソコンはパソコン基板やパソコンケースを自社独自のものを設計して大量生産することとCPUなどを大量に調達することで、コストを抑えて同スペックのパソコンBTOパソコンを購入するよりも割安になっているのです。